1~2才になってくると、そろそろ三輪車にのって外で遊びたがる年頃ではないでしょうか。子どもにぴったり合う三輪車を用意したいけれど、そもそも何才からのれるものなのかと疑問に感じていませんか。
この記事では三輪車にのれる対象年齢を解説するとともに、年齢に合わせた三輪車の選び方やおすすめの三輪車のタイプについてもご紹介します。
目次
三輪車を「こげる」ようになるのは2才後半から
三輪車のペダルを「こげる」ようになるのは早くても2才半、多くは2才後半ぐらいからです。そして、三輪車を問題なくこげるようになってハンドル操作にも慣れ、からだが大きくなってきたら自転車へ移行します。
最近の三輪車は、ペダルつきだけでなく、ペダルなしの三輪車やベビーカー代わりにもなるコントロールバーつき三輪車も販売されており、早くて6ヵ月からのれます。しかし実際にペダルを「こぐ」のではなく、三輪車にまたがり、地面を蹴って進む遊び方です。
トレーニングバイクから三輪車へ移行するベストタイミングは?
つかまり立ちを始めたばかりの1才から自転車の練習ができる「トレーニングバイク」。最初はトレーニングバイクにつかまって立ち上がったり、サドルに座ったりと遊びを通してバランス感覚を育みます。慣れたら地面を蹴って進み、ハンドル操作もできるように。
そんなトレーニングバイクから三輪車へ移行するベストタイミングは2才前後です。2才になるころには、三輪車にのる練習ができるバランス感覚・筋力がついているでしょう。
三輪車にのるメリットとは
最近は自転車に近い形状のキックバイクが人気です。そのため「いまどき三輪車はのらなくてもいいのでは」と思われるかもしれません。しかし、実は三輪車にのるメリットは大きく、キックバイクでは難しい体幹を鍛えることができます。
ここでは代表的なメリットとして
- ペダルをこぐことで筋力がつく
- 体幹が鍛えられる
の2つを解説します。
ペダルをこぐことで筋力がつく
ペダルをこいで三輪車を進ませるには、ただ脚に力を入れたらよいわけではありません。腹筋や背筋でからだ全体のバランスを取りながら、ペダルを回転させる感覚を身につける必要があり、キックバイクでつかう力とは異なります。さらにこの感覚は、自転車の練習でも活かされます。
このような動作をすることで筋力がつき、早く走ったり、思うようにボールを蹴ったりするような運動能力向上にもつながりますよ。
体幹が鍛えられる
床に落ちているものを拾う、しゃがむ、しゃがんだ状態から立ち上がる。このような日常生活のなかでほとんど無意識でおこなわれる動作には、体幹の働きが関係しています。三輪車にのるためには、姿勢を保ち、ペダルをこぐ力が必要であるため、のっているだけで自然と体幹を鍛えられます。
運動神経は0才~6才までに急成長するといわれています。三輪車は子どもが遊びとして楽しめるだけでなく、自然と運動神経を高めるトレーニングもできるのです。
どの三輪車がいい?シーン別で三輪車を選ぼう
三輪車にはさまざまなタイプがあり、いざ三輪車を買おうと思っても、何を選べばいいか迷ってしまいます。そこでシーン別におすすめの三輪車をご紹介します。
まずは室内で試したいならペダルなし三輪車
いきなり外で遊ぶのではなく、室内で慣らしたいならペダルなし三輪車がおすすめです。
ペダルなし三輪車はもともと室内でつかうことを想定されているものもあり、そのような三輪車のタイヤは床や家具を傷つけにくい素材でつくられています。そのため、安心して室内で使用できます。
運動能力を鍛えたいならペダルつき三輪車
子どもの運動能力を鍛えたいならペダルつき三輪車がおすすめです。
先ほど解説したように、ペダルをこぐにはからだ全体の力が必要で、力を入れたときに倒れないようにしたり、ハンドル操作で転けないようにしたりするためには、バランス感覚も使います。ペダルつき三輪車であれば、遊びながら運動能力を養えますよ。
収納スペースに限りがあるなら折りたたみ式
マンションや団地に住んでいて、三輪車をおける余裕のあるお庭や玄関、ベランダがなく、収納スペースに限りがあるなら折りたたみ式がおすすめです。
折りたたんでコンパクトにできるため、玄関のすみの小さなスペースでも十分に保管できます。軽いものが多く、片手で楽に持てるようなものもあります。公園などへ遊びにいくときに車で行くことが多い場合にも、トランクに積み込みやすい折りたたみ式は便利です。
折りたたみ三輪車のメリット・デメリットについてくわしく知りたい場合はこちらの記事も読んでみてください。
子どもの主体性を手助けしてくれるキャラつき
キャラクターつきの三輪車は、ただ見た目がかわいい・かっこいいだけではありません。子どもが三輪車を好きになって、自分から「三輪車にのりたい」とやる気を出させてくれます。
三輪車にのって、ハンドル操作で方向を変えたり、ペダルをこぐ力加減でスピードを変えたりする動作は、子どもにとって難しく、最初からうまくいくことはあまりありません。なかには諦めてしまう子どももいて、親がなんとか半強制的に練習させることになります。しかしキャラクターつき三輪車であれば、失敗してものって遊びたい気持ちが強いため、自然とめげずに繰り返し挑戦します。そして「何度も失敗したけれど、繰り返すことで思いどおりにできた」という達成感や満足感の経験を得られます。
この経験はパパ・ママに強制されたものではなく、子ども自ら取り組んだ結果得られたもので、主体性が養われます。
1~2才から外に散歩しに行きたいならコントロールバーつき
ペダルをこぐ力が弱い1~2才から三輪車にのって、外へ散歩しにいきたいならコントロールバーつきがおすすめです。
パパ・ママがコントロールバーでコントロールすることで、三輪車にのったままペダルをこがずに進むことができるため、三輪車にのる楽しみをいち早くおぼえられます。またコントロールバーつきであれば、子どもが勝手にどこかへ進んでしまってケガをしたり、周りの人をケガさせたり、モノを壊してしまったりするような事故を防げるメリットもあります。
年齢別!おすすめ三輪車のタイプ
シーン別におすすめの三輪車のタイプをご紹介しました。どういう使い方をするか具体的にイメージしておけば、選びやすいですね。またつかうシーンだけでなく、子どもの年齢も三輪車を選ぶときにはポイントになります。
そこで最後に、年齢別でおすすめの三輪車をご紹介します。
【1才】ペダルなし三輪車
1才におすすめの三輪車はペダルなし三輪車です。
ペダルなし三輪車は、地面を蹴って進み、ハンドル操作で進む方向を変えられます。1才になってすぐくらいは、つかまり立ちを始めたばかりです。地面を蹴って進む力はありませんが、三輪車につかまっての立ち上がりやサドルへのおすわりだけでも目線の高さが変わり、子どもにとっては世界が広がる大きな体験になります。
1才半ばくらいからは地面をけって前に進めたり、自分でのりおりができるようになったりして、遊びながら筋力やバランス感覚を鍛えられます。
【2才】ペダルつき三輪車
2才におすすめの三輪車はペダルつき三輪車です。
ひとりでしっかり歩けるようになるのが一般的には2才前後で、練習すればペダルをこげるくらいの力がついていきます。そのため、ペダルをこぐ練習を始めるにはぴったりのタイミングです。
2才ごろからいきなり2輪のキックバイクにのる子どももいますが、「2輪は不安定でこわい」「スピードが出すぎてこわい」という場合は、安定性のある三輪車がおすすめです。
また三輪車の「ペダルをこぐ」動作は自転車にのるときにも活かせます。これは「ペダルをこぐ」という自分の力を、無意識的に自転車へ効率よく伝えているからです。そのため補助あり自転車、補助なし自転車への移行がスムーズです。
【4才~】補助あり自転車
4才からのりものにのり始めるなら、三輪車ではなく補助あり自転車がおすすめです。
自転車とおなじ車高でのペダルこぎ、ハンドル操作による方向転換やブレーキ操作などの練習ができます。また補助輪を外せば普通の自転車とおなじなため、長くのり続けられます。
まとめ
ペダルなしやコントロールバーつきなど、こぐ必要がない三輪車も多くあるため、三輪車にのるのは1才ごろから可能です。実際に自分でこいでのるとなると、2才頃からになるでしょう。
しかし年齢はあくまで目安にすぎません。子どもによって成長速度や体力は異なるため、自分の子どもの成長にあわせてステップを踏み、のりものを楽しんでいってください。
アイデスでは赤ちゃんがのれるブルーナボンボンからトレーニングバイク、三輪車まで幅広く揃えているのでぜひ、試乗してみてくださいね。
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